「風邪かな?と思ったけどどうも違うみたい・・・」
「こんなに小さいのもう花粉症?」
風邪とは違うような子供の鼻の不調を感じたら、まずは病院でアレルギー症状ではないか診断してもらうのが何より大切です。
私の子供もアレルギー性鼻炎の治療を4年くらい続けています。そこで、私の体験なども交えつつ、アレルギー性鼻炎(花粉症)の症状や病院の受診や血液検査などについて気になる点をまとめてみました。
風邪とアレルギー性鼻炎の症状って何が違うの?
鼻水・鼻づまり、体のだるさなどは風邪のときにも出てくる症状のため、一見わかりにくいものです。ましてや小さいお子さんの場合は中々言葉で伝えられない部分もあるため、親としても不安ですよね。
気になる症状が風邪の症状なのか、アレルギー症状なのか、比べてみました。
風邪の場合
- 鼻
最初に水のような鼻水が出て、その後黄色っぽいどろっとした鼻水に変化していく。 - のど
のどの痛みが出る。「ゴクっ」とつばを飲むと痛いくらいのもの。咳が出る。 - 熱
高熱が出ることがある。 - 目
特になし。 - 症状の出る期間
数日~1週間くらいで良くなってくる。
アレルギーの場合
- 鼻
水のようなさらさらとした鼻水。(副鼻腔炎がある場合はどろっとした鼻水が出ることもある。)
くしゃみ。鼻づまり。鼻血が出やすい。 - のど
のどのかゆみやせき。痛みはそれほどひどくない。 - 熱
熱が出たとしても微熱程度。(ボーっとして、頭がすっきりしない感じも 。) - 目
かゆみや充血、まぶたの腫れ。 - 症状の出る期間
花粉のシーズンや一年を通して。また季節の変わり目や朝・晩に症状が出たりも。
比べてみると、目のかゆみがあったり、水のような鼻水が長く続いている場合はアレルギーの可能性が高いようです。(もちろん、症状は人それぞれですのであくまでも目安です。)
また、春先にアレルギーの症状に加えて風邪をひいている、というダブルの症状の場合もあるため、ひと口にはいえないのが難しいところです。
どんな時に症状がでるの?
花粉症・アレルギー性鼻炎は、どんな時期に症状が出るのでしょうか?
花粉症・季節性のアレルギー性鼻炎の場合
- スギやヒノキの花粉症などの場合は花粉の飛ぶ時期(2月~4月頃がピーク)に期間限定で症状が現れる。
- 春だけでなく、ブタクサ・ヨモギなどのアレルギーの場合は8月から10月頃に発症する花粉症もある。
通年性のアレルギー性鼻炎の場合
- 主にダニ(ハウスダスト)が原因の通年性アレルギー性鼻炎の場合、多少増減はあるものの、一年中症状が出やすい。
- 特に夏の終わりから秋にかけての時期にダニの死骸が増えるため、ひどくなりやすいと言われている。
また、ダニのアレルギーに加えて、花粉症もある場合は、花粉のシーズンには症状がよりひどくなってしまうこともあります・・・
受診は小児科?耳鼻科?アレルギー科?
ではアレルギー性鼻炎は病院の何科で診てもらうのがベストなのか・・・
小児科・耳鼻咽喉科・アレルギー科で診てもらう場合のメリットなどをまとめました。
小児科
- 乳児のときからのかかりつけ医の場合は相談しやすく、他の病気のときなどにも合わせて受診できる。
- アレルギー外来があったり、アレルギーについてより詳しい医師だと安心。
- 乳幼児の採決は小児科医がより手慣れているので安心。
耳鼻咽喉科
- 「鼻」の症状なので、他の鼻の病気もないか一度は耳鼻科を受診しておくと安心。
- 鼻水を吸ってもらったり、ネブライザー(薬の吸入)の処置が受けられる。
アレルギー科
- 総合病院にあるようなアレルギー科(アレルギー疾患全般をみてくれる)であればアトピー性皮膚炎やぜんそくの症状がある場合でも同じ診療科で合わせてみてもらうことが出来る。(皮膚科や耳鼻咽喉科、眼科などと連携がある。)
まず、迷ったら最初はかかりつけの小児科で相談をしてみるのが良さそうです。そこから様子をみつつ、症状などに応じて診てもらう病院を変えることもありかな、と思います。
私の子供の場合は、やはり最初はかかりつけの小児科で診てもらっていました。
そして、最近は長期的に通えるようにアレルギー性鼻炎に詳しい先生のいる耳鼻咽喉科を探して通うようになりました。そちらでは、スギ・ダニ両方の免疫療法(舌下免疫療法)が受けられる、というのも選んだポイントです。
アレルギー性鼻炎は発症した年齢が低いほど治りにくい、と言われていますから、病院とは長い付き合いになりますよね。相談しやすい相性の良い先生、治療法に納得できる医院を見つけることはとても大事なことかもしれません。
血液検査は必要?費用はいくら?
病院へ行き、先生の診断でアレルギーの疑いあり、となった場合、血液検査でアレルギーの原因を見つけていきます。
アレルゲンを特定する検査は、やはり血液検査が最適ということですので、病院で採決してもうらうことになります。注射が苦手なお子さんもいると思いますが、ここはちょっと頑張ってもらいましょう。
血液検査でわかるのは、ハウスダスト・スギ・ヒノキetc・・・一度に13項目までが健康保険の適用になるとのこと。
費用は、病院や調べる項目数などによって差があると思いますが、最近、私の子供が耳鼻科にかかったときに(2回目の)血液検査をしましたが、その時は初診料などコミで4,500円もかからなかったです。
アレルギー性鼻炎・花粉症での検査の場合ですと、いろいろな医院のHPを確認しましたが、血液検査のみで3,000円程度のところが多かったです。
また、乳児医療証などがあれば、保険適用内であれば無料で検査出来きるはずです。
通常の血液検査の場合、1週間ほどで結果が出ると思います。
(指先から血液を数滴とって検査するタイプのものは20分程度でわかるようです。)
というわけで、アレルゲンがわかれば、普段の生活でもいろいろ気を付けたり、症状の改善にもつながると思いますので、少しでも気になる点があったら、一度病院でアレルギーの血液検査を受けられることをおすすめします。
ちなみに、私の子供は5歳と9歳で血液検査をしていますが、2回目の検査で1回目と比べてぐんと数値がアップしていてショックでした(涙)・・・
おわりに
私の子供は「アレルギー性鼻炎」と診断されて4年くらいになりますが、信頼出来る病院で診ていただいていることで、安心して治療を続けることが出来ています。
これからお子様のアレルギー性鼻炎の治療を始める方、アレルギー検査を受ける方の参考になりますと幸いです。
↓この記事を書く際、参考にさせていただいた本です。
子供の花粉症・アレルギー性鼻炎の症状についてはもちろん、薬のことから、日常生活のこと、免疫療法のことまでとてもわかりやすくイラスト付きで解説されていて、お子さんと一緒にも読めるし、とてもおすすめしたい一冊です。
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