人気セレクトショップBEAMS(ビームス)が創業40周年を記念して制作したファッション史MV「TOKYO CULTURE STORY 今夜はブギーバッグ」が話題ですね。
ビームスオープンの1976年から2016年現在まで、流行したファッションとその時代のアーティストをミックスさせた豪華な映像に目が釘付けです。
わたしもそうですが、リアル”今夜はブギーバック”世代でかつファッション&周辺カルチャーが好きで浸っていた人にはけっこう面白い作品になっていると思います。ぜひ観てみてください。
★「TOKYO CULTURE STORY」公式ウェブサイト
セレクトショップの先駆け「BEAMS(ビームス)」の歴史
90年代頃から”セレクトショップ”という言葉が定着して沢山のセレクトショップが誕生してきましたが、その先駆けとも言えるのがビームスです。
1976年、原宿に「アメリカンライフショップ ビームス」がオープンしたのが今のビームスの始まりです。当時はアメリカから買付けてきた雑貨や洋服などを売るショップとしてスタートし、そこから徐々にファッションを中心としたショップとして拡大していきました。そして今ではレーベル数が30近くもある、多岐にわたって展開されている大きなセレクトショップになりました。
常に新しいものを発信し続けるスピード感、洋服・雑貨だけでなく音楽・アートといったカルチャーシーンにも切り込んでくる多才な感じが他の数ある”セレクトショップ”と一線を画しているように思います。
今夜はブギーバック
今回のこのMVの曲「今夜はブギーバック」は1994年の作品で、nice vocalバージョンは「小沢健二 featuring スチャダラパー」として、smooth rapバージョンは「スチャダラパー featuring 小沢健二」として別々のレコード会社から同時に2枚発売されるという珍しいパターンでした。
2000年頃からいろいろなアーティストがカバーし出したので、今の若い人にもけっこう浸透している曲では?と思われます。
↑懐かしくなって引っ張り出してきた昔に買ったCDです。(今の若い人はシングルCDの存在って知らないですよね…)
BEAMS40年記念MV 出演ミュージシャン・ファッションキーワード 一覧
さて本題、「TOKYO CULTURE STORY 今夜はブギーバッグ(smooth rap)」MVの出演アーティストと流行ファッションのキーワードを、登場する年代順にまとめてみました。
↓2016/10/21 公開 公式動画
1970年代
- 南 佳孝
- 戸川 純
- UCLA、ヘビーデューティー、アウトドア、フォークロア、サーフ、マニッシュ、ディスコ、シティボーイ
1980年代
- SEIJI(GUITAR WOLF・ギターウルフ)
- こだま和文(ex MUTE BEAT・ミュートビート)
- 森高千里
- 竹の子族、ロカビリー、カラス族、DCブランドブーム(第一次・第二次)、パイレーツルック、オリーブ少女、パンクス、ビッグショルダールック、バッファロースタイル、ニューロマンティック、クリストファー・ネメス、ケミカルジーンズ、ヴィヴィアン・ウエストウッド、ヒップホップ、渋カジ
1990年代
- EYE(BOREDOMS・ボアダムス)
- 野宮 真貴
- サイプレス上野、高木完
- HUSKING BEE(ハスキングビー)
- インポートブランドMIX、アントワープシックス、グランジ、ボディコン、カントリー、アウトドアMIX、渋谷系、岡崎京子、裏原初期、フレンチカジュアル、アンダーカバー、ベイビージェネレーション、ミリタリーMIX、シノラー、裏原成熟期、B-BOY、アムラー、ボーイッシュ スタイル、エレクトロモード、ニュー ヴィンテージ、ガングロギャル
2000年代
- フルカワミキ、ナカコー(ex SUPERCAR・スーパーカー)
- CLAMMBON(クラムボン)
- SASAKURE.UK feat.初音ミク
- UKスケーター、RELAX FOR GIRLS、レイヤードミリタリー、STREET(G)AL、レイヤリング、タイトロックエレガンス、ミリタリーMIX、ニューグランジ、アンダーウェアファッション、LAセレブ、大人ギャル、ニューヘリテイジ、ロンドンミリタリー、カジュアルロマンティック、ネオアメトラ、森ガール、エレクトロ、ボヘミアン、ルードスタイル、甘辛MIX
2010年代
- チームしゃちほこ
- TOFU BEATS(トーフ ビーツ)
- 仮谷せいら
- YONCE(SUCHMOS・サチモス)
- ハイエンドストリート、エッジスタイル、ドメブラMIX、パステルカラー、ニュー シティボーイ、ネオグランジ、ボーイズミックス、ワンポイントラグジュアリー、ノームコア、90’Sスポーツ、ミクスチャー、アンバランス
わたしは年代的にはやっぱり90年代のファッションがド真ん中で一番注目して観てしまうのですが、見る人によって”ツボ”の部分がいろいろで、誰が見ても楽しめるのではないでしょうか。
それにしても、2010年代のファッションともなると正直あんまりピンとこないんですけど、それはもう自分が若者文化みたいなところからだいぶ離れた年齢になっている証拠なんでしょうね…
公式サイトによると、編曲はCMJK.(ex 電気グルーヴ)、多数の有名スタイリストに82名のモデルに350点もの衣装、総勢1,200名が映像制作に参加した、ということで、ビームスがかなり気合をいれて作った作品だということがわかります。
しかも、これはビームスの40周年記念の新規プロジェクト「TOKYO CULTURE STORY」の第一弾、ということなのでまだまだこれから面白いことがあるのでしょうか?期待して待っています!!
↓ビームス創業から40年の「TOKYO CULTURE」をまとめたムック本10/31発売されます。